ミノとハラミ

もろもろ忘れがちなオタクがのちのち己を振り返るために悪あがきでつけている備忘録

バイロケーション 東京国際映画祭グリーンカーペットセレモニー・舞台挨拶

10/21のワールドプレミア行ってきたのでジャニオタ的な感想めも。

グリーンカーペット

  • 高田くんのビジュアルが昼ドラ仕様で*1、モサモサ頭にヒゲ生やしてろくでなしのヒモ男みてーなムードをまとったままスーツ着てるから、邦画に出てくる頭のネジ2本くらい飛んだうさんくさい殺し屋のようで超かっこよかった。色気だだ漏れてた。インタビューの受け答えも飄々としてて最高だったけど、フォトセッションでは緊張気味の千賀くんに比べて実に無邪気な明るい笑顔を振りまいていて、そういえば20歳だった……と最後の最後にやっと思い出したのだった。千賀くん(22)はキラキラのアイドルスマイルだし浅利くん(26)はちっちゃくてひょうきんにふるまってるしで高田くんのほうが年上に見える。昼ドラは27歳の役だそうなので間違ってない。
  • 千賀くんは「誕生日プレゼントまだもらってません!」と後輩の高田くんにバラされたり、ワイヤーで吊られるのには慣れてますと監督に豪語したもののまさか4階の高さから落とされるとは知らず撮影前は眠れなかった……と自らバラしたりしていた。キャストの誰よりもアクションが多いのでそこが見どころです! とアピール。
  • 千賀くんと滝藤さんがすっかり仲良くなってキャッキャしててかわいかった。「撮影の合間に色々な話を聞いたので暴露本が書けそう」「共演の豊原さんのこと怖いって言ってた」と引っ掻き回す滝藤さんに「ぶっこみすぎですよ! 倍返ししますよ!」と言い放って*2会場の拍手をさらった千賀くんがこの日一番輝いてました。案の定記事にされてて笑った。
  • しかしこういう場でジャニーズ事務所所属タレントが周囲に気を遣わせることといったらねーな……と若干げんなりしました。なんていうかこう立てなければならないムードがある。そのムードを醸成している大きな要因のひとつがその場に集まった我々ファンではあるのだがそれにしても。

舞台挨拶

  • カチコチになった千賀くんがあさみちゃんに「緊張してるの?」って訊かれて「そりゃしますよ! さっき(グリーンカーペット)と全然雰囲気違くないですか!?」って慌ててくれたおかげでその粛々とした雰囲気がだいぶ崩れた。和んだ。
  • ライトの熱で汗だくの滝藤さん→隣からすっとポケットチーフを差し出す千賀くん→汗を拭く滝藤さん→「洗って返そうか?」と尋ねる滝藤さん→「いいですいいです」とチーフを受け取り再びポケットに押し込む千賀くん→滝藤さん「マネージャーに渡しといてw」 っていう一連の流れがかわいかった。
  • 最後の最後に監督が挨拶する段になって、今度は自分が汗を拭き始める千賀くんに場内から笑いが起こる。監督「みんな大丈夫?」→水川「こっち3人(水川高田酒井)は大丈夫です」→俺らだけっす……と自分たちを指差す千賀くんと滝藤さんソーキュート。

本編

以下、あらすじのネタバレはありません。作品全体、また特定のキャラクターやシーンについて、詳細な言及はしていませんが一個人の受けた印象や感想を述べているので、何の先入観も持たず本編を観たい方にはおすすめしません。

  • いつバイロケが襲ってくるか知れないサスペンス要素と、案外と景気よくザブザブ流血するバイオレンス要素と、伏線を心に留めておいて物語の謎を解くミステリー要素と、全てが詰まっているので2時間ずっと気を張っているはめになり疲れる。終盤に訪れるミステリー部分のカタルシス、からのラストシーン。演出も脚本も巧みで面白かった。
  • ホラー映画だから、各登場人物の人となりはそこまで深く掘り下げられてはいないんだけど、徹底して主人公の生活や感情に寄り添って描かれているので、彼女と同世代の女性の観客は自分に引き寄せてしまって切ない思いを抱くかもしれない。千賀くん目当てで観る千賀くんよりお姉さんのファンは気をつけろ……。このあたりはさすが女性監督だった。
  • 千賀くん演じる御手洗くんは特に、他のバイロケ被害者に比べてキャラクター造形がやや雑……っていうと言い方が悪いけど、背景の描き込みがない。原作のほうはどうなんだろう?*3 感情移入させるための役どころじゃないからこんなもんかな。裏を返せば、それを演じきった千賀くんえらいね、とも思います。ほぼほぼ『心療中』の蓮くんではあったが。
  • 御手洗くんの発した最初のセリフに隣のジャニオタが噴き出してたのが面白かった……。仕方ない。あれは噴かざるを得ない。登場時がああだから余計に蓮くんっぽく見えたのかもしれない。
  • この映画における御手洗くん=千賀くんは正しくビジュアル&アクション担当なのだと思う。物語の筋において特に重要な役割は果たしてないんだけど、彼の見せ場って、「この画! この画が撮りたかったんでしょ!?」っていう映画ならではの迫力あるシーンばかりだった。特報で使われてる本人vsバイロケのシーンもそのひとつ。絵になる人だな〜と素直に感動しました。軽く眉を寄せるだけで深い憂いを湛えた表情に見えるのもいい……。
  • 千賀くんが動なら高田くんは静。高田くんはもう間違いない、ハマり役もハマり役でした。高田くんと酒井若菜ちゃんはきっと、自他共に認める得意な役どころじゃないかな〜。
  • 結末の異なる『裏』バージョンの公開が事前にグリーンカーペットで発表されてたから、「このあたりでシナリオが分岐するのかな?」って考えながら観るのも面白かったです。両方を観て、『表』で説明不足に感じた点が解消されるようなことがあればより嬉しい。

*1:この日ちょうど昼ドラのほうも制作発表記者会見だったから、その足で来たんだろうな〜

*2:滝藤さんがドラマ『半沢直樹』にレギュラー出演されていたため。誰がうまいこと言えと

*3:追記:原作の御手洗は老人だと後日知りました